WordPressでクラシック版の段落が挿入される理由と解決方法をまとめます。
WordPressでは、近年のバージョンアップに伴い、2019年にリリースされたWordPress5.0からブロックエディタ(Gutenberg)が標準のエディタとして採用されています。
しかしながら、投稿やページを編集する際に、クラシック版の段落が意図せず挿入されるという現象が発生することがあります。この問題は、特にクラシックエディタやその関連プラグインを使用している場合に多く見られます。この記事では、その原因と解決策について詳しく説明します。
クラシックエディタとは?
WordPressのクラシックエディタは、バージョン5.0以前に使用されていた従来のエディタで、ビジュアルエディタとテキストエディタを切り替えて利用することができました。しかし、WordPress 5.0以降、ブロックエディタが標準化され、より柔軟で直感的なコンテンツ作成が可能になりました。
とはいえ、クラシックエディタは依然として多くのユーザーに人気があり、特に大規模なサイトやテーマがブロックエディタに完全に対応していない場合に使われることがあります。そのため、WordPressではクラシックエディタプラグインが公式に提供され、ブロックエディタを避けたいユーザーでも従来の編集体験を維持できるようになっています。
クラシック版の段落が挿入される原因
クラシック版の段落が意図せず挿入される主な原因として、以下のような状況が考えられます。
クラシックエディタプラグインの使用
クラシックエディタプラグインが有効化されている場合、投稿やページを編集するときに、自動的にクラシックエディタを使用するように設定されていることがあります。これにより、クラシック版の段落や形式が挿入されることがあります。
テーマやプラグインの互換性問題
テーマや一部のプラグインがブロックエディタに完全に対応していない場合、編集画面でクラシックエディタを強制的に使用させることがあります。この結果、意図せずにクラシック版の段落が挿入される可能性があります。
HTMLの構造の違い
ブロックエディタとクラシックエディタでは、生成されるHTMLの構造が異なります。クラシックエディタの段落は<p>
タグが多用される一方で、ブロックエディタは独自の構造を持つため、互換性のない場合にクラシック版の段落が自動的に挿入されることがあります。
クラシック版の段落を解決する方法
この問題を解決するためには、いくつかのアプローチが考えられます。以下にその具体的な方法を説明します。
1. クラシックエディタプラグインの無効化
クラシックエディタプラグインが原因であれば、まずはこのプラグインを無効化して、標準のブロックエディタを使用するように切り替えてみましょう。プラグインの無効化は、WordPressの管理画面から簡単に行うことができます。
- WordPressの管理画面にログイン
- 「プラグイン」メニューから「インストール済みプラグイン」を選択
- 「クラシックエディタプラグイン」を見つけ、「無効化」ボタンをクリック
無効化後、投稿やページの編集画面でクラシック版の段落が挿入されなくなるか確認します。
2. テーマやプラグインの更新
使用しているテーマやプラグインがブロックエディタに対応していない場合は、これらを最新版に更新することが重要です。最新のバージョンでは、ブロックエディタとの互換性が改善されている可能性が高いです。
- 「外観」メニューから「テーマ」を確認し、必要に応じてテーマを更新
- 「プラグイン」メニューからインストール済みプラグインを確認し、更新が必要なものをアップデート
3. クラシックブロックの利用
ブロックエディタを使用したいが、クラシックエディタの機能が必要な場合は、「クラシックブロック」を使用することも可能です。クラシックブロックを挿入することで、クラシックエディタの機能を保持しつつ、ブロックエディタの利便性を活用できます。
- 投稿やページ編集画面で「+」アイコンをクリック
- 「クラシックブロック」を検索し、挿入
- 通常のクラシックエディタのように段落やテキストの編集が可能
4. HTMLの構造を見直す
クラシックエディタとブロックエディタのHTML構造の違いを理解し、手動で修正する方法もあります。特定の段落タグやフォーマットが問題となっている場合は、HTMLを手動で編集することで、余計なクラシック版の段落を削除することができます。
まとめ
WordPressでクラシック版の段落が挿入される問題は、クラシックエディタプラグインの使用やテーマ、プラグインの互換性が原因となっていることが多いです。これらの問題を解決するためには、クラシックエディタプラグインの無効化やテーマ・プラグインの更新、HTMLの手動修正などが有効です。ブロックエディタの利便性を最大限に活かしながら、クラシックエディタとの互換性をうまく管理することで、快適な編集体験を実現できるでしょう。