【スプシ】スプレッドシートで携帯電話番号の先頭の0が消えちゃう対策・ウェブ担当メモ

ウェブ担当者の皆さん、日々の業務でGoogleのスプレッドシート(スプシ)を使う機会は非常に多いですよね。様々な場面でスプレッドシートは欠かせないツールとなっています。

もちろん当ラムジェットデザインでもめちゃめちゃたくさんのGoogleスプレッドシート(スプシ)を使ってきました。

ところで、何度もある作業のひとつにこの悩みがあります。あなたはスプレッドシート(スプシ)で顧客の電話番号リストなどを管理する際、先頭の「0」が勝手に消えてしまって困った経験はありませんか?

080が80に・・・070が70に・・・090が90に。市外局番は札幌は011なのでこれも11になりますね。電話番号の先頭のゼロが消える問題は、日本人スプシ利用者だと一度は直面しているでしょう。

これ、080が80になってると080で検索しても対象にならなくて困るんですよね。せっかく集めたデータが台無しになってしまうのは避けたい!

また、郵便番号とかでもそうですよね・・・

この記事では、ウェブ担当者目線で、スプレッドシートで携帯電話番号の先頭の「0」が消えてしまう原因と、その簡単な対策を徹底解説します。この記事を読めば、データ入力時のイライラから解放され、正確なデータ管理を実現できます。ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること

  • スプレッドシートで先頭の「0」が消える原因
  • 3つの対策方法(書式設定、シングルクォート、文字列結合)
  • 今後「0」が消えるのを防ぐための設定

この記事の監修/執筆

山本/ウェブディレクター
札幌市西区在住の40代2児の父

2012年よりラムジェットデザイン開業。ウェブ担当・ウェブマーケティング・Wordpress・HP制作・SEO/MEOなどのサービスをしています。

スプレッドシートで先頭0が消える理由

スプレッドシートで先頭0が消える理由は、そもそも「計算ソフト」なので、初期設定では数字は何でも「数値」だと思っているからなんですよね。要は、親切機能として頭に「0」があると「不要な桁」と判断して省略してくれるためです。

これはスプレッドシートの仕様であり、バグではありません。

対策案

0が消えない対策3案

  • 書式設定を変える
  • シングルクォートを使う
  • 文字列結合する

手っ取り早く書式設定を変える

スプレッドシートで先頭0が消えるのを防ぐ手っ取り早い方法は、スプシの書式設定を変えることです。メニューから「0を消したくないセル」の書式を文字列に変更しましょう。

表示形式→数字→書式なしテキスト

この設定が一番手っ取り早くてラクです。

この方法のデメリットとしては、あとから書式を変えないと対応できない点です。

シングルクォートを使う

シングルクォート(')を使う方法は、スプレッドシートで数字の先頭の「0」を消さないための手軽な方法の一つです。これは、シングルクォートを入力することで、スプレッドシートに「このセルに入力する内容は数値ではなく文字列として扱ってください」と伝える役割を果たします。

具体的には、電話番号「09012345678」を入力したい場合、セルに 「'09012345678」 と入力します。すると、セルには「09012345678」と表示され、先頭の「0」が省略されることなく表示されます。シングルクォート自体はセルに表示されません。

文字列結合する

これは電話番号には使えないかもしれませんが先頭の「0」が消えるのを回避するために文字列結合を使う方法も場合によっては活用可能です。特に他のセルにあるデータと組み合わせて表示する場合に有効です。

スプレッドシートでは、数値を文字列と結合すると、数値は自動的に文字列に変換されます。この性質を利用して、先頭に「0」を付加した文字列と数値を結合することで、「0」が省略されることなく表示できます。

具体的な方法:

  1. 「0」を含む文字列と結合: 最も簡単な方法は、先頭に「0」を含む文字列(例えば "0")と数値を結合することです。
    • 例:A1セルに 9012345678 と入力されている場合、 = "0" & A1 という数式を別のセルに入力すると、09012345678 と表示されます。
  2. TEXT 関数と組み合わせる:TEXT 関数を使うと、数値を指定した書式で文字列に変換できます。これを利用して、桁数を指定して「0」で埋めることができます。
    • 例:A1セルに 3 と入力されている場合、 =TEXT(A1,"000") という数式を別のセルに入力すると、003 と表示されます。これは、3桁で表示し、足りない桁は「0」で埋めるという意味です。
    • 例:A1セルに 12345 と入力されている場合、 =TEXT(A1,"00000") という数式を別のセルに入力すると、012345 と表示されます。これは、5桁で表示し、足りない桁は「0」で埋めるという意味です。
  3. 複数のセルを結合する場合: 市外局番と市内局番が別々のセルに入力されている場合、以下のようにして結合できます。
    • 例:A1セルに 03 (市外局番)、B1セルに 12345678 (市内局番)と入力されている場合、 = A1 & B1 という数式を別のセルに入力すると、0312345678 と表示されます。
    • 例:A1セルに 3 (市外局番)、B1セルに 12345678 (市内局番)と入力されている場合、 = "0" & A1 & B1 という数式を別のセルに入力すると、0312345678 と表示されます。

先頭から0が消えてこまること

先頭から0が消えて困ることは多いですが、正しい管理ができなくなる可能性があるということです。そのうちのひとつとして、検索性(=検索されやすさ)です。

080-0000-0000という携帯電話番号があった際に、先ほどの問題でスプシの中のデータでは80-0000-0000となっているのにもかかわらず、「080-0000-0000」で検索して「見つからない」となったときに「該当者はいなかった」という回答をしてしまうと大きなミスに繋がります。

スプシの仕様である「先頭0が消える」を知っていれば防げたかもしれないミスです。

ウェブ担当者業務で取り扱う先頭に0がつく数字

他に電話番号以外で先頭に0がつくものの可能性を挙げていきます。

住所入力の際の郵便番号や、銀行口座の口座番号も先頭が0になります。

他にも月や日を2桁で表す場合、1桁の場合は先頭に「0」を付けますし、ネットショップをしているウェブ担当者としては「商品コード・品番」のようなものがとても多いですね。書籍などの商品のJANコードやQRコードに含まれる番号もそうです。シリアルナンバー、ロット番号、会員番号、整理番号・受付番号・予約番号・識別コードなど、意図せず0が省略されることでウェブ担当者が困るケースというのはとても多いです。

カテゴリ概要
郵便番号012-3456日本の郵便番号は7桁の数字で構成され、地域や住所を識別するために使用されます。先頭に0がつく地域も多くあります。
銀行口座番号0123456銀行口座番号は金融機関ごとに固有であり、支店番号や口座番号で構成されます。先頭に0がつく場合、Excelやスプレッドシートでの保存時に注意が必要です。
商品コード・品番00012345商品の管理や識別に使用される番号です。例えば、在庫管理や販売データの追跡などに利用されます。先頭の0も重要な意味を持つ場合があります。
JANコード0498765432100日本国内のバーコードで使用される13桁または8桁のコードです。商品識別のために使用され、先頭の0が意味を持つ場合があります。
QRコード番号00012345678901234567QRコードに埋め込まれる識別番号やデータには、先頭0が含まれることがあります。特にデジタルコンテンツや会員情報で利用されることが多いです。
シリアルナンバー00123456789製品やソフトウェアの識別に使用される番号です。製造元やバージョンを特定するために利用され、先頭0は欠けてはならない重要な情報です。
ロット番号00004567製品の製造単位を特定する番号で、品質管理やトレーサビリティに使用されます。ロット番号は製造日や生産ライン情報を含む場合もあります。
会員番号00001234会員の識別や管理に使用される番号です。多くの会員管理システムでは、先頭0を含む番号が使用され、データベース登録時に注意が必要です。
整理番号0005678チケットの発行や受付時に利用される番号で、順序や席の指定などに使用されます。整理番号の先頭0はそのまま扱われることが重要です。
受付番号001234予約や申請手続きで利用される番号です。システムでの番号管理の際、先頭0が消えると識別に支障をきたす場合があります。
予約番号00009876チケットや宿泊予約などで発行される番号です。予約番号はユニークである必要があり、先頭0の有無が正確な識別に影響を与えます。
識別コード00000123データやユーザーを一意に特定するための番号です。システム間でのデータ交換や認証に使用されることが多いです。

これらの番号は、特にデータベースやスプレッドシートで取り扱う際に、先頭0を正確に保持する方法を理解することが重要です。例えば、セルの書式を「文字列」に設定するなどの対策が推奨されます。

まとめ

この記事では、スプレッドシートで数字の先頭の0が消えてしまう問題について、その原因と具体的な解決策を解説しました。

先頭の0は、電話番号や郵便番号など、特定のデータにおいて非常に重要な意味を持ちます。この記事を読めば、あなたも先頭の0が消える問題に悩むことなく、スムーズにデータ入力ができるようになります。

これらの方法を使いこなせば、スプレッドシートでのデータ管理が格段に楽になります。ぜひ、この記事で紹介した方法を試して、快適なスプレッドシートライフを送ってください。

投稿者プロフィール

山本【ウェブ担当/SEO/MEO/WP制作】
山本【ウェブ担当/SEO/MEO/WP制作】
【北海道札幌市西区】でウェブ担当・ウェブマーケティング・HP制作・SEO/MEOサービスをしているラムジェットデザインの山本です。

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